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クエストツリー 年末関連 祭りまであと12日 ジングルベル 飼い葉の桶で リコイル・リッジの小さな町で ウィンターワンダーランド 子供達はきたりぬ きよしこの夜 民みな喜べ 宴の始まりは... 山越えと年越し準備 赤鼻のラプター 行く年、来る年 年末関連 祭りまであと12日 前クエスト:なし 発生レベル:多分15以上 地図上でうずらを捕まえる 0/1 農場でりんごの木を栽培する 0/1 報酬:経験値400 次クエスト:ジングルベル ジングルベル 前クエスト:祭りまであと12日(前クエストクリアから18時間経過) 発生レベル:多分15以上 道具工房でリンリン鈴を作る 報酬:経験値400 次クエスト:飼い葉の桶で 飼い葉の桶で 前クエスト:ジングルベル(前クエストクリアから18時間経過) 発生レベル:多分15以上 1000本の木を使って牧場を作る(渡すだけで特に何も建設しない) イノシシを集める 0/1 報酬:経験値400 次クエスト:リコイル・リッジの小さな町で リコイル・リッジの小さな町で 前クエスト:飼い葉の桶で(前クエストクリアから18時間経過) 発生レベル:多分15以上 年末デコレーションを4つ作る 0/4 報酬:経験値400 次クエスト:ウィンターワンダーランド ウィンターワンダーランド 前クエスト:リコイル・リッジの小さな町で(前クエストクリアから18時間経過) 発生レベル:多分15以上 北へ行く ビッグフットを倒す 0/1 報酬:経験値400 次クエスト:子供達はきたりぬ 子供達はきたりぬ 前クエスト:ウィンターワンダーランド(前クエストクリアから18時間経過) 発生レベル:多分15以上 道具工房でホッピングを作る 0/1 道具工房で望遠鏡を作る 0/1 道具工房でビー玉を作る 0/1 報酬:経験値400 次クエスト:きよしこの夜 きよしこの夜 前クエスト:子供達はきたりぬ(前クエストクリアから18時間経過) 発生レベル:多分15以上 リコイル・リッジ郊外の動物たちを追い払う 0/2 報酬:経験値400 次クエスト:民みな喜べ 民みな喜べ 前クエスト:きよしこの夜(前クエストクリアから18時間経過) 発生レベル:多分15以上 ラプター牧場で太ったラプターを育てる 0/1 パン工房でチョコレートパイを焼く 0/1 報酬:経験値400 次クエスト:宴の始まりは... 宴の始まりは... 前クエスト:民みな喜べ(前クエストクリアから18時間経過) 発生レベル:多分15以上 レイダーの聖地の外でレイダーの裏切り者を倒す 0/3 報酬:経験値400 次クエスト:山越えと年越し準備 山越えと年越し準備 前クエスト:宴の始まりは...(前クエストクリアから18時間経過) 発生レベル:多分15以上 パン工房でカチカチマフィンを作る 0/1 ラプター牧場でラプターなゲットを作る 0/1 農場でケールを栽培する 0/1 報酬:経験値500 次クエスト:赤鼻のラプター 赤鼻のラプター 前クエスト:山越えと年越し準備(前クエストクリアから18時間経過) 発生レベル:多分15以上 レイダーの聖地近くで赤鼻のラプターを捕獲する 0/1 報酬:経験値500 次クエスト:行く年、来る年 行く年、来る年 前クエスト:赤鼻のラプター(前クエストクリアから18時間経過) 発生レベル:多分15以上 地図上でスリの銀狼を捕まえる 0/1 報酬:20ナノポッド 次クエスト:無し コメントフォーム 最新の10件を表示しています。コメントページを参照 情報有難う - 名無しさん 2012-12-14 01 09 33 別アカウントで確認しましたが、ジングルベルのクエスト発生条件は祭りまであと12日のクエストクリア時から時間経過(固定値)のようです。 - 名無しさん 2012-12-14 01 11 58 会話の内容からすると「民みな喜べ」で一連のクエストは一区切りつくと思います。ただ、年末クエストをすべてクリアするといい事があるという話があったので、さらに新たにクエストが発生する可能性が高いです。もしくは追加パッチか・・・ - 名無しさん 2012-12-19 02 05 09 民みな喜べの後もクエストは続くよ。前のクエストから18時間経過すれば次が発生する - 名無しさん 2012-12-19 11 04 29 カチカチマフィンに4時間ケール栽培に6時間必要。前もって作っておくのがお勧め。 - 名無しさん 2012-12-20 16 28 33 多分2.5のクエストはこれで全部です。追加が無ければ・・・ - 名無しさん 2012-12-22 18 35 02 山越えと年越し準備のパン工房で必要なのは、カチカチマフィンではなく、でこぼコーンブレッドでした。 - 名無しさん 2013-12-24 01 00 37 「山越えと年越し準備」⇒農場:キャベツ×2、ラプター農場:ラプターナゲット×1、パン工房:でこぼコーンブレッド×1 を確認しました。 - 名無しさん 2013-12-24 01 05 26 飼い葉の桶で、のイノシシを集めるってどうすればいいの? - 名無しさん 2014-01-04 17 43 57 すなわち、倒す - 名無しさん 2014-01-04 23 09 49 名前
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193 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/21(金) 00 57 59 ID DYSvyKCu0 絶体絶命の窮地に立たされたアルベルト。 こうなったのも全て姉貴のせいだぞ、と呟いて冷静さを取り戻そうとするが、 それでも体の震えは止まってくれない。体も震えて言う事を聞いてくれない。 コレが俗に言う金縛りってヤツか、とどこかに余裕が生存していた彼の脳が呟いた。 そんな事を考えていると、顎髭の所の三枚のパネルが光り出した。 もうじき、三条の光が俺を殺すのだ、とアルベルトは生を諦めた。 「スペード、高くジャンプしろ!」 突然の無線連絡。聞こえてきたのはクーリーの声だった。 その声が聞こえた瞬間、アルベルトを縛っていた金縛りのような感覚は あっという間に消え去り、彼はジェットパックを噴かせて急上昇した。 ブイィンと顎髭のパネルから三条の光が照射され、 じゅうぅと石畳が焼き切られていくのを眼下に見ながらアルベルトは上昇し続け、 次の瞬間には腹に強烈な衝撃が走っていた。 アルベルトが衝撃の走った腹を見る。そこには機械の腕がめり込まれていた。 その腕を辿っていくと、その先に青い箱が見えた。中にはIIDX筐体とクーリーの姿がある。 クーリー、いや、今はクウだ。アルベルトはそれをおさえつつクーリーとの無線連絡を試みた。 「助けてくれたのか?」 「ああ、まぁそんなとこ。礼ならユ…ログに。 彼女が言ってくれてなかったら君を助けられなかった。 そうだ、ダイヤはどうした?」 「ダイヤ?」 「ダブルエース2、ダイヤだよ。彼女の反応がレーダーから無いんだ。 一体どうした?考えたくないけど、ダメージを?」 クーリーは機体から伸ばしているアームを操作しながら飛行し、アルベルトを自らの機体上部に乗せた。 地面と平行になるよう飛行、一旦戦場から離れて様子を見ていく。 ユールが駆るエメラルドグリーンの機体がライオンと戦っていた。 ライオンの鬣レーザーを回避しつつ、ユールの速射砲が確実にライオンの装甲を削り取っていくのが見えた。 そんな光景を見ながら、アルベルトはクーリーの問いに答えた。 「…いないんだ」 「え?」 「この戦いが始まってから、ダイヤはどこかに消えた。 レーダーを見ても反応が無い。多分、リンク機能(※1)を消したんだ」 ※1 ユール達の視覚情報の一つであるレーダーに関する技術。 戦闘機であればそれそのものが、アルベルト達ならば装着しているパワードスーツが有している。 任意でオン/オフの切り替えが可能であるため、アルベルトはこう言った。 (※表示は注釈の常套手段といった所だが、オリジナリティのある注釈の仕方があったはずだと後悔している。 以降、注釈が必要と思われる場面では※表示で注釈をする) 194 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/21(金) 01 03 08 ID DYSvyKCu0 「リンク機能を消したって…どうして」 「知るか。怖気づいてどっかでコソコソやってんじゃねぇの」 「……この無線のコネクティング状態(※2)は一体どうなってんの?」 「オール(※3)。あんな奴知るかってんだ……俺達だけでやっちまおうぜ!!」 ヒャァアッハアアァァーー!!!と雄叫びを上げながら アルベルトは空高く飛んでいるクーリーの機体から飛び降りた。 途中でジェットパックを噴かせて落下スピードを調整し、手近な建造物の屋上に着地する。 そこはこの日の昼間、ユールとトルセが立ち寄った店だった。 店はもう閉まっており、アルベルトを除いて誰も居ない。というより、居ては色々と困る。 「さて、ここから奴をを狙い撃つとするか」 アルベルトは呟いて素早く建物の縁まで移動、 落下防止の柵にネックを突っ込ませ、全員に無線連絡で今から何処で攻撃するかを伝え、 緑のネックボタンを押さえ、雄たけびを上げながら激しいオルタ奏法で攻撃を仕掛けた。 どんな高難度譜面も真っ青な滝の処理をしているかの如きその勢いの攻撃は、しかし10秒で終わった。 「やべぇ、ペース配分を考えてなかった…」 アルベルトは疲労の蓄積した右腕をさすりながら注意深くライオンの動きを観察した。 自分がどこから撃たれているかは高範囲レーダーで分かっているはずなのである。 それならば、先刻の隠れながら背後を奪う作戦は無駄だったじゃないかとアルベルトは後悔した。 数秒もしない内に、ライオンの顔がユールの機体からアルベルトへと向けられた。 鬣が光る。アルベルトはそれを見、自分が今立っている所は建造物の屋上であるという確認をし、 それでも直ぐに柵を飛び越えて飛び降りた。直後に爆音が響き、一条の光が柵を大々的に破壊した。 パワードスーツの効果によって着地時の衝撃を殆ど受けることなくして アルベルトは先程までいた建造物の、その入り口前に着地した。 彼から見て一時方向に約20メートルの所にライオンはいた。 ライオンの鬣だけが動く。アルベルトは噴水を盾にするかのようにして立ち回り、城壁側へと移動した。 爆音が響き、視界の端が青白く光り、何かが壊れた音がするのを知覚しながらアルベルトは走り続ける。 どうにかしてライオンの背後を取って決定打を与えなければ、間違いなく負ける。 振り返って噴水がどうなったか確かめる余裕なぞない。 アルベルトは物凄い焦燥に駆られていた。 「スペード、私が奴の注意をひきつける! その間にどこか離れた所でドカンと一発お願いね!!」 ユールがオールコネクティング(※3)の状態で話しかけてきた。 アルベルトは「オッケ!」とだけ返し、ジェットパックで高度を上げ、素早く城壁の上に立った。 ※2…ユール達の使う無線は、特定の人物のみに絞って意思疎通が出来る代物である。 コネクティング状態には、オールコネクティングか○○(コールサイン)コネクティングという2種類がある。 ※3…オールコネクティングは、全員に無線連絡をするという事を指す。 ○○コネクティングは、その特定の人物のみと無線連絡する事を指す。 オールコネクティングにするには、通信状態を全くいじらなければそうなる。 195 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/21(金) 01 08 44 ID DYSvyKCu0 アルベルトはネックボタンを押さえないで激しくピッキングした。 そうする事で次の攻撃の威力が上がっていく。この武器はそういう風に出来ている。 5秒間も16分間隔のバーを処理する勢いでピッキングすれば、最大威力までチャージできる。 その5秒の間、ユールは上空からライオンに向けて攻撃を仕掛けていた。 右の速射砲が発射。 左の速射砲が発射。 それが繰り返され、左右で連射。 ライオンの全ての鬣が光る。 ユールの機体が激しく回転しながらライオンの頭上を瞬間的に移動する。 その間も左右の速射砲が絶え間なく弾体を射出している。 ユールの機体の軌跡を追うようにしてレーザーが照射される。 顔を動かすだけでは対処しきれない。 レーザーを照射しながらライオンが体を捻らせジャンプする。 ライオンの姿勢が空中で仰向けになる。 その直後、ユールの機体の右側から放たれる弾がライオンの腹に吸い込まれるようにして飛ぶ。 速射砲の発射音。弾体の着弾音。命中部からの爆音。 爆発が収まりライオンの腹が見える。少々焦げ付いている。 ライオンに埋め込まれているガトリングガンがユールの機体を向く。 ガチッと何かの音。直後にバララララと五月蝿い銃声。 ユールの機体が一気に急降下しながらライオンの真横を通り過ぎる。 その間、何発かの銃弾がユール機をかすめる。 微々たるダメージだとユール機のAIが判断。 アードは使わない。が、もう遅い。 ユールはライオンの攻撃をやり過ごし、最高速でこの場を離脱した。 そんな様子を見て、そしてユールがライオンに隙を作ってくれたことに感謝した。 ユール機が飛び去った方向は城壁とは正反対の方角だったのだ。 そして、ライオンはユールを追いかけるためにその方角へ走っていく。 一切の迷い無しにアルベルトは緑のネックボタンを押しながらピッキングした。 ビイイヤアオオォゥンッッ!!!とこれまでのレーザー発射音とは比べ物にならないほどの 途轍もない爆音がアルベルトの鼓膜を大きく刺激し、そして緑の図太く大きなレーザーが ライオンの背中を直撃、辺り一帯に緑色の爆風を展開させた。 「スペード、やったね!」ユールからの無線だ。 「あぁ、ログのお陰だ。恩に着るぜ」とアルベルトが返す。それに割り込むようにクーリーが言った。 「皆、あのライオンの背中から機械的なものが出てきた。 …あれ、装甲か何かか?よく分からないな……というか、だらしなく横になってる」 「何か、あのライオンピヨってねぇか?よし…叩くなら今のうちだ!!」 アルベルトの呼びかけにユールとクーリーが「オーケイ」と返し、 そして三人は動きを止めた銀に光る機械部分を丸出しにしたライオンとの距離を詰めていった。 210 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/09/04(金) 10 02 01 ID yReN+xzk0 2999/12/25/20 21 カーニバル第一ブロック ユール、クーリー、アルベルトの三人の活躍により、機械仕掛けのライオンがついにひれ伏した。 プシュ!プシューッ!とライオンの中の機械が嫌な音を立てる。 しばらくして、ライオンの体内からから何かが爆発する音が何回も聞こえた。 恐らく、これによってライオンはもう動く事は出来ないだろう。 私ならそう予測を立てる。ここまで内部破壊が進んでしまえば、 恐らくは精密機械が駄目になっているはずだからだ。 ユールが遠く離れた上空から何回も赤ボタンを押した。 一回目の打鍵でレールガンが現れ、二回目以降の打鍵で弾体が射出される。 それらの弾体は全てライオンに直撃する。体のあちこちが損傷し、機械部分をむき出しにしていく。 脚に当たれば金属の関節機関部が、顔面に当たれば金属の骨が露わになっていくのだ。 ユールの赤ボタンの打鍵は9回で打ち止めになった。 無線連絡で次にクーリーがライオンに接近して攻撃する旨をオールコネクティング状態で伝えたからだ。 クーリーが地表10メートルの高さまで急降下、ライオンの真上に上がる。 攻撃モードをSPモードからDPモードに変更、1Pサイドがノーマル、2Pサイドをハイパーにする。 これによって機体の左半分からはエネルギーバルカンが、右半分からはエネルギーライフルが放たれる。 エフェクターバーによって威力を半分程度に抑えていたが、 それでも地に伏せ続けるライオンにダメージを与えるのには十分だった。 クーリーの射撃が終わり、いよいよアルベルトが止めを刺す事になった。 ネック部をライオンの頭部から露出したメインコンピュータに突き立て、フィニッシュを決めるのだ。 「さーて、やっと一体目が終わりか。オイ姉貴、俺が手柄全部持ってくからな!」 意味があるかどうかは別にして、とりあえずアルベルトは叫んだ。 つかつかと歩いてライオンに近づき、頭の前で立ち止まり、左足で露出するメインコンピュータを踏みつけた。 両耳のレーダーの事が気になったが、ここさえ壊してしまえば、もう勝負はつくのだ。 アルベルトはそう思い、ギターを思い切って空高く掲げた。 彼の闘争心が叫ぶ。 これで止めを刺す! ネックを突き立てて思いっ切りオルタしまくってやる!! 211 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/09/04(金) 10 08 32 ID yReN+xzk0 だが、アルベルトは止めを刺せなかった。 躊躇いがあったわけではない。あのライオンを破壊する気は十分にあった。 アルベルトがギターのネック部をライオンの頭部に突き立てようとしたまさにその時の事だ。 ぎいいぃと金属の軋む音がアルベルトの鼓膜を刺激した。 それの意味するところは、この状況下ではたった一つしか考えられない。 ライオンの運動性能はまだ完全に失われていないという事だ。 「まずい!」 アルベルトはそう叫びつつ後ろを振り向き、ジェットパックで急上昇してライオンからの離脱を図った。 ライオンはその場にいた誰の想像も遥かに上回る俊敏さで立ち上がり、 上昇して離脱していくアルベルトに向けて胸部を向けた。直後に埋め込まれたバルカン砲が火を噴く。 アルベルトは上昇して直ぐに建造物の屋上に移動していたため、 ライオンとの位置関係によりそれの弾を喰らう事は無かった。しかし、彼の顔は次第に歪んでいった。 「畜生、もう少しで倒せそうだったのに!!」 アルベルトがそう叫んで数秒後、無線でユール、クーリーの驚きの声が聞こえた。 勿論、ライオンが起き上がって攻撃を仕掛けた姿を見て、である。 しばらくアルベルトが攻撃回避のため身を潜めていると、ライオンの撃つバルカン砲の轟音が止んだ。 これを好機と捉えたアルベルトは直ぐに落下防止の柵に体を預けるような姿勢を取り、 いつでも飛び降りて攻撃できる準備を整え、すぐに飛び降りた。 しかし、彼の「ライオンは攻撃してこない」という読みは全く外れていた。 「鬣が光ってる!?」 ライオンの攻撃はまだ手の止まる事は無かったのだ。 バルカン砲を撃つのを止めた訳がアルベルトには分かった。単純な、簡単な罠だったのだ。 攻撃の手を緩めたと思わせ、おびき寄せる。簡単な作戦である。 あいつらは、と思って上を見る。クーリーもユールも近くの空にはいない。 残念な事に、二人の助けは期待出来そうになかった。 212 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/09/04(金) 10 16 53 ID yReN+xzk0 「クウ、アルがやばい!」 ユールはクーリーに無線で叫んだ。 直ちに自分が向かってライオンに向けて攻撃を仕掛けようと考えたが、 ライオンとの距離を考えるとどう頑張っても間に合わなそうだ。 最新鋭の戦闘機、それを支援するこの機体。そんな機体で間に合わないはずが無いのだが、 戦闘の素人であるユールにはやはりというべきか、こんな緊急事態に対応しきる事は出来なかったのだ。 その証拠に、アルベルトを「スペード」と呼ばずに「アル」と言ってしまっている。 ユールからの無線を受け取ったクーリーは、自分もどうする事も出来ないと悟っていた。 距離が遠いのだ。この距離、およそ700メートルを急接近するならコンマ一秒もかからない。 常識では考えられないレベルでの急停止、急旋回、急加速が出来るこの機体をもってしても、 そのコンマ一秒でアルベルトの命の行方が決まってしまう事を悟ってしまったのだ。 そう、アルベルトが助かるはずがなかった。誰もが彼の死亡を確信していた。 瞬き一つすれば、その瞬間から彼の命は消え去ってしまうはずだったのだ。 しかし、いや、そこはやはりというべきだろうか。 彼の命は失われなかったのである。それどころか、どこからか放たれた極太のレーザーが ライオンの左耳に直撃、そこから黒煙が上がっていたのだ。 半壊した体で転がりまわるライオン。、まるで生きているそれが苦痛のあまりのたうち回るようにも見える。 アルベルトの持つギター型の銃器独特の銃声が遅れて響く そのしかし、アルベルトの手にピックはかかっていない。 彼でないならば、もう一人しかいない。彼から見て左、そこから銃声が聞こえて…… 「ゴメ、待たせたね!」 何が起きたか分からない様子のアルベルトの耳にオールコネクティング状態で少女の声が聞こえた。 アルベルトの耳にも、ユールとクーリーのそれにも聞き慣れた声であった。 「まさか……姉貴?」 「アリスなの!?」 「戻ってきてくれたか…」 上からアルベルト、ユール、クーリーの順でそれぞれの言葉が飛び交った。 その後、アルベルトが安堵の表情を見せる。 「よかった、てっきり姉貴が逃げ出したんじゃないかと…」 「馬鹿、アレよアレ。『敵を欺くにはまず味方から』っていうでしょっ……って、アル危ない!!」 213 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/09/04(金) 10 25 35 ID yReN+xzk0 「え?」 アルベルトは後ろを振り返った。 振り返ると、のたうち回っていたライオンが体勢を戻していたのが見えた。 アルベルトは咄嗟にギターを構えてバックステップして距離を取ったが、 それでもライオンの前面に存在する危険領域から抜け出せなかった。 ライオンの鬣は光らず、両前足を挙げてライオンの腹がアルベルトの方を向く。 埋め込まれているバルカン砲が、体の細い月の光を鈍く反射する。 「上昇しろ!!」 クーリーの声だ。 アルベルトはもう一度バックステップし、 地に足がついていないタイミングでジェットパックを噴かした。 アルベルトの体が急上昇する。 ライオンのバルカン砲が火を噴く。 初弾がアルベルトの足下1メートルの所を飛ぶ。 なおも上昇。 アルベルトの頭上後方にはクーリーの搭乗する青い箱が高速で飛来してくる。 青い箱の下方から機械腕が伸びる。 バルカン砲の18発目の弾がアルベルトの足下60センチメートルの所を飛ぶ。 アルベルトが上昇してから一秒が経過。 クーリー機とアルベルトとの距離、約20メートル。 アルベルトが上昇しながらライオンに向けて連射。 バルカン砲の24、27、30発目が相殺される。 バルカン砲の33発目の弾がアルベルトの足下20センチメートルの所を飛ぶ。 アルベルトが体育座りをするような姿勢に入る。 それに合わせてアルベルトの飛行傾斜角が前方に10度近く傾く。 クーリーがそれに気がついて進入角度を微妙に変える。 バルカン砲の42発目の弾がアルベルトの足下16センチメートルの所を、 47発目が12センチメートルの所を、55発目が5センチメートルの所を飛ぶ。 あと5発でアルベルトが最初の被弾。その一発が致命傷たり得るであろうと予測。 214 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/09/04(金) 10 47 05 ID yReN+xzk0 着弾まで残り4発。3発。2発。1発。着弾。貫通。 アルベルトの右足に強烈な痛みが走ったのと、 彼の体がクーリーの機体から伸びる機械腕によって抱えられたのはほぼ同時だった。 そしてその時、アルベルトが喰らったダメージの様子を完全に把握した者がいた。 「アルの右足……穴が、開いてる……?」 その人物とはユールのことだった。 彼女はHMD越しに得ている視界を操作し、アルベルトの姿をズームアップして見ていた。 オールコネクティングでクーリーがアルベルトに二度目の同じ指示を出したのも聞いた。 それを受けたアルベルトが背中のリュックのような物を噴かせて上昇したのも見た。 ライオンがバク宙しながらバルカン砲を撃っていたのも見た。 クーリーが自機の下方から機械腕を伸ばしてアルベルトを回収しようとするのも見た。 そして、機械腕に抱えられたアルベルトの右足が大きく跳ね上がったのが見えた。 跳ね上がった右足から赤黒い液が飛び散る。明度が低いために黒く見えたのかもしれない。 その後、アルベルトの右足にはバルカン砲の弾丸が形作ったトンネルがあった。 直径1センチメートル程度のトンネルの完成祝いの代わりのように、大量の血液が流れ始めていく。 「うああああぁぁぁぁぁああああ!!!!」 その叫びには「痛い」という意思表示は込められていなかった。 痛い、よりも畜生、という思いがアルベルトが被弾後に抱く思いであった。 私ならば「凄く痛い」とか「もう戦えねぇ」という気持ちを最初に抱く。 右足に綺麗な穴が開いてしまうのだ、これで真っ先に「畜生」などと思えるだろうか。 アドレナリンが放出されると痛みが感じなくなると言われるが、これはそういう問題であろうか。 右足に穴を穿たれたアルベルトは、クーリーの機体に吊り下げられながらある行動を取っていた。 「姉貴、どうやってあのレーザーって撃つんだよ?」 「え?チャージショットだけど。っていうか、アンタ撃たれたよね!?」 「大丈夫だ。でもな、俺も撃ってみたけどあんなレーザーにはならなかったぞ!」 「ホントだって。試しに30秒位溜めてみたら?そしたら撃てるかもしれない それよりアンタ大丈夫なの!?どうなのよ!!」 「大丈夫な訳ねーだろ!溜める時間と共に威力は比例して上がり、果ては無いのか… じゃあ最大威力とか何だってんだよ…5秒とかよ・・・まぁいいや、分かった。ありがとな! はやいとこ仕留めて、治療しなきゃまずいからな!!」 アルベルトはアリスにショットの仕方について尋ねていた。 勿論、この間にも彼の右足からは血が流れ続けている。 クーリーの機体が通った軌跡の真下には赤い線が描かれていく。 そんなことはお構いなしに、アルベルトはネックボタンを押さえず、ただひたすらにオルタしていた。 215 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/09/04(金) 10 53 19 ID yReN+xzk0 「まずいな…おい、聞こえてるか!?」 カーニバル上空。上空とはいってもユールとクーリーのいる高度を遥かに超えた上空なのだが、 そこには何も無い。いくら双眼鏡でどこに目を凝らしても何も目に入らない。 どれ程高性能なレーダーで探索しようと、その高度には何も映らない。 だが、そこには確かに空中管制機一機が存在していた。 10人程度のスタッフを乗せ、そのスタッフの一員として奮闘する者の中にアヤがいた。 彼女はこの空中管制機「フェニックス」にて同機の操縦、無線通信役、副司令官を買って出ていたのだが アヤの担当は戦闘機である。航空部隊のエースだ。指令役は過去に経験は無い。 「おい、返事しろ……ルセ!」 アヤは先刻のアルベルトの被弾の件を、彼女の隣に座る観察役のスタッフから聞かされたのだ。 それをトルセ、いや、今は特殊部隊「ルーズ」のルセに連絡しようとした。 ルーズの二人はターミナルタワー深部にいるため、外の様子を自分たちで知る事が出来ない。 それ故に、ルセはアヤにフェニックスを通して外の様子を逐一伝えるように頼んだのだった。 だが、戦闘開始と共にルセがそれを告げたきり、ルーズとは連絡が取れなくなってしまった。 言い変えてみれば、ターミナルタワー深部にあるWSFカーニバル基地との連絡が 一切取れなくなってしまったということになる。 アヤは観察役にターミナルタワーに外見上の異常は無いかと尋ねたが、一切無いと返されてしまった。 となると、考えられる可能性としては次の二つが挙げられる。 ■フェニックスの通信システムに異常が発生した。 ■カーニバルタワー深部に何か異常が発生した。 前者の可能性は無い、とアヤは踏んだ。 何故なら、フェニックスには同じシステムを幾つも積んでいるので、 一つが駄目になってもスペアがいくらでもあるからだ。勿論、これはフェニックスに限った話ではない。 カーニバルタワー深部の基地も同じような体制を取っている。 ならば、システム異常以外の何かが基地に発生したとしか考えられなくなる。 コンピューターウイルスがどこからか流入したか、それとも局地的な停電が発生したか。 一体何が起きているんだ、何を手こずっているんだ、とアヤは相当苛立っていただろう。 どういう訳か、システムに異常は見られないのにも関わらず、戦闘中の四人にも一切連絡がつかないのだ。 回線が切れているのか、そこはよく分からない。技術班も首をかしげるばかりだ。 ただ、ターミナルタワーに呼び出しをかける事は可能という不可思議な事態が発生していた。 これでは四人にどういう作戦でもって戦えばいいかをアドバイスできない。 ターミナルタワーの基地にも今の状況を伝えられない。アヤ達の役目はどうしても果たす事が出来ない。 自分のせいでないのに、自分の仕事を満足に出来ない事は、誰にとっても心理的な苦痛であるに違いない。 216 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/09/04(金) 11 01 09 ID yReN+xzk0 アルベルトが被弾して30秒前後が経過し、 ようやくフェニックスとターミナルタワー、戦闘中の部隊との相互連絡が可能になった。 原因不明の通信不能状態の原因をフェニックスが基地に問う。 アヤが席に着きながら、無線を使ってルセに連絡をオールコネクティングで取る。 「おいルセ、一体そっちではどうなってる!?」 「分からないのよ…いきなり回線がダメになったかと思ったら ついさっき突然回復したし…どうなってるの?」 「それを聞いてるんだよ……あぁそうだ、私の事はイロンって呼んで」 「イロンね。分かった。それで…システムには異常は見られないの。 となると、考えられるのはコンピュータウィルスくらいしか考えられない」 「ウィルスか……となると、送ったのは総帥?」 「でも、ここのセキュリティのデータは他に漏らしてないし、本部にも届けてない。 ガードを破るまでには相当な時間がかかるはずだし、 そうしている内に発見されて、ハッキングしてウィルス流入は無理だと思うんだけど」 「そうなんだよな…いや違う、それより重大な事態が発生した!」 「何?あ、そっちのカメラからの中継のデータが来て…え?スペード、彼はどうしたの?」 「見て分かるだろ!?撃たれたんだよ!!」 「そりゃ分かるわよ!いいわ、とにかく彼を呼び戻して!こっちで治療を…」 ルセが「受けさせる」と言いかけたその時、何か風を切る音が無線に割り込んだ。 ひゅおおぉ、と轟音が響いている中、その中に一人の男の叫び声が混じった。 「待ってくれ!奴に止めを刺してからだ!!」 アルベルトの声だった。 217 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/09/04(金) 11 13 02 ID yReN+xzk0 「アンタら、奴の背中にダメージを与えればぶっ壊せるって言ったよな!?」 「一応、背中が弱点だとは言ったけど…」 「じゃあなんで動きだしやがった!おかしいだろ!!」 「…別の方法で止めを刺すしか道はなさそうだな。 スペード、並びに戦闘中の全部隊員に告ぐ。 奴に決定的なダメージを与え、活動を停止させろ!」 了解!とユール達四人の声が同時に響く。 そして直ぐにアルベルトがルセとイロンに言った。 「それは分かったけどよ、奴を完全に破壊するにはどうすればいいんだ?」 「今、頭部のメインコンピュータが露出しているのが見えるな?」 「あぁ、見える」 「そこに攻撃を集中させろ。ログ、お前は特殊兵装で奴の動きを封じろ。 クウ、お前は奴の頭部を攻撃して露出範囲を拡大させろ。 ダブルエース、お前達は航空部隊が作ったチャンスを存分に活かせ! これで作戦の伝達を終える!スタート!!」 イロンの叫び声が全員の耳を劈く。 しかしそれでも各メンバーは素早く行動し始めた。 最初にユールがライオンの攻撃を惹きつけ、急上昇してレーザーを避けたり、 バルカンをライオンの周囲を高速で回り込んで射線からずれるなどの回避行動を取りつつ、速射砲でダメージを与えていく。 そんな一連のやり取りが始まって10秒ほどが経ち、ライオンが再び地に伏せた。 ユールはすぐさまバインドレインを撃つ。ユール機から黄色の氷柱のような弾が飛ぶ。 ライオンの体に着弾、そのまま貫通して石畳に突き立つ。 黄色の氷柱の雨がライオンに降り注ぎ、弾体が杭の役割を果たし、ライオンを動けなくさせた。 「オーケイ、次はクウ、頼んだよ!」 ユールがオールコネクティングでクーリーに声をかける。 「任せといて!」とだけ返し、クーリーが動けなくなったライオンに突っ込んでいった。 218 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/09/04(金) 11 25 58 ID yReN+xzk0 「さて…とどめの一撃、試してみるかな」 クーリーはそう呟きながら譜面難度をアナザーに変えた。 ライオンから20メートル離れ、高度は200メートルまで取る。 僅かなローディングののち、筐体の画面にメッセージが流れた。 「『音声コードを受付中』って何だ?ルセ、これは一体…」 「クウ、剣の声を通して筐体に認識させて!」 ルセは即座にそう答えた。剣、剣って言うと、ユールがペンダントにしていた。 あぁアレの事かとクーリーは思いながらログコネクションを試みた。 「ログ、剣の声を!」 「聞こえてたよ!ほら、早く喋ってよマキナ!」 「急かさない。……『最後の壁はあまりにも無邪気に』」 それ、どこかで見た一文だなとクーリーは思いながら剣、いやマキナの声を聞いた。 無線を通じてマキナの声が筐体に認証される。 筐体の画面に変化が現れた。素早くガチャガチャとレイアウトのパーツが降り、 IIDXのSPプレー時と変わりのない画面が構成された。 「嘘だろ、おい…」 クーリーは無意識の内に呟いて、そして無意識の内にコントロールパネルに手を伸ばしていた。 その直後、曲名表示も無く、いきなりサイレンの音が鳴り響いた。 そのサイレンの音は少し様子がおかしかった。伸びて切れ、伸びて切れを繰り返すのだが、 速いテンポでその流れがあり、ノリの良いリズムを形成する。サイレンが音楽になっていく。 「これ、白壁のサビのパートじゃ…」 画面にはまだ1ノーツもオブジェが降っていない。 特徴的なサイレンは間違いなく筐体のスピーカーから響き、クーリーの言う白壁、 IIDXの楽曲である「Innocent Walls」の1パートであった。 「そろそろ白壁地帯だけど、まさか……」 この曲のH,A譜面には共通してある印象深いノーツ配列が用意されているのだが、 それは置いといて、クーリーの目と手に入る力が意識的に強くなっていく。 「…壁を処理して攻撃するって事なのか………?」 219 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/09/04(金) 11 39 11 ID yReN+xzk0 曲がいよいよ白壁地帯に突入すると、 画面には例の白ノーツ四つを同時押しさせる譜面が降って来る。 クーリーはそれを全て捌き切り、ふぅと息を吐く。 その直後、画面に表示が出た。 「100%処理完了。とどめの一撃『プレッシャーウォール』の使用を許可します。 白鍵の打鍵によって発射されます。スタンバイオーケイ」 よし、とクーリーは適当に白鍵を押した。 するとクーリーの機体前面に白い大きな板のような物が現れる。 それは全貌を現すと同時に、ライオンに向けて落ちていく。 ライオンはそれを撥ね退けようと必死になって抵抗するが、 板はそれをものともせず、ただただライオンを地に押しやっていく。 板がライオンを圧迫してから10秒後、板が大爆発を起こした。 それによってライオンは大きなダメージを受ける。 これでもう、全ての駆動系が駄目になった。 その様子を見ていたアルベルトはクーリーに向かって言う。 「やったじゃねえか!」 「あぁ、僕の特技がこんな所で生かされるなんて、夢にも思わなかった」 「ところで、俺をここから落とせ。大丈夫だ。 着地の衝撃なら俺の着てる服が吸収する」 分かった、とクーリーは返し、機械腕を振り下ろすかのようにしてアルベルトを投げた。 「うらあああぁぁぁっっ!!」とアルベルトは雄たけびを上げながら落下、 ギターのネックをライオンの頭部につき立ててから着地した。 そこにアリスも駆けつけ、アルベルトのやっているようにネックを突き立てる。 220 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/09/04(金) 11 42 14 ID yReN+xzk0 「姉貴!オーバーキルでも何でもいいから 『いっせーのーで』で同時にショットだ!!」 アルベルトはアリスがネックを自分と同じように ライオンにつき立てたのを見てから、ありったけの大声で無線を通さずに叫んだ。 アリスも同様に大声で何か叫び、そして音頭を取る。 「いっせーのおぉぉぉーーーーー!!!!!」 そこで二人は一瞬時間が止まったような錯覚を覚えた。 こころなしか、ライオンの目が、死に怯えて生を懇願する光を放ったように二人は見えた。 それでも、無慈悲に、フィニッシュの言葉は叫ばれる。 「いけえええぇぇぇーーーーーーー!!!!!!!!」 「ぶち抜けえぇぇぇーーーーーー!!!!!!!!!!!」 とんでもない叫び声。 奇妙にハモる二つの叫び声。 それを掻き消す二つの銃声。 爆発する機械。 反動の衝撃で吹き飛ぶ二人の双子。 着弾点は緑の爆発で見えず。 空に浮かぶ青い箱が双子を機械腕で受け止める。 爆発が収まり、徐々に獅子の残骸が見えてくる。 機械仕掛けの獅子はどこもかしこもズタボロで。 体中の機械部を露出させて。 とても弱々しくて。 そして、首から先が、最初から無かったかのように消え去っていた。 carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle- St.4へ続く コメント 名前 コメント
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戦艦、巡洋艦、駆逐艦、母艦、戦闘機、攻撃機、重爆撃機、潜水艦…etc 日米60種類を超える兵器を操り、自軍を勝利に導け! 【メーカー】Eidos Interactive(日本語版はスパイクより2月7日発売) 【公式サイト】 http //www.spike.co.jp/midway/ 【解説】真珠湾からミッドウェーまでの戦闘を題材としたアクション+RTS。 戦場に存在するすべての兵器を使用可能。戦略マップで指示を出しつつ 特に精密な操作が必要なユニットに切り替えながらプレイする。 オフライン:1人 オンライン:1~8人 【体験版】北米タグでオンラインの体験版版あり 前スレ 【XBOX360】Battlestations Midway 4【華代】 http //game13.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1201715561/ ■過去スレ 【XBOX360】Battlestations Midway 4【華代】 http //game13.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1201715561/ 【XBOX360】Battlestations Midway 3【艦砲射撃】 http //game13.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1175725738 【XBOX360】Battlestations Midway 2【生助】 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1170937500/ 【XBOX360】Battlestations Midway【ヤ マ ト】 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1167766139/ ■日本語字幕チュートリアル http //www.youtube.com/watch?v=Y6o-ZA5t8mI ■ デモ版 操作方法 http //www26.atwiki.jp/360demo/pages/4.htm ■実績 http //www12.atwiki.jp/xbox360score/pages/171.html ■攻略&翻訳wiki http //www35.atwiki.jp/battlestationsmidway/ どんなゲームか? ●飛行機操作時は、エースコンバットみたいなフライトシューティング (オプションで操作を上下反転させる必要有り) ●軍艦操作時は、簡単な艦船シュミレーター ●シナリオにもよりますが、空母・飛行場・造船所の出撃決定 MAP画面を操作するときや少人数での対戦ハンディキャップ戦は RTSに近い感覚(戦略が重要になってくる)になります。 ●オンライン対戦ではボイチャが絶対必要というわけではありませんが 会話できると味方と連携がとれ勝利する確率が高くなりやすいです。 わからないことが多い時もボイチャで質問すると アドバイスしてくれることが多いみたいです。 ●現在、日本語版の対戦鯖は隔離されており、アジア版、北米版との対戦はできません が、海外版に比べラグが少ない、日本語でストレス無く会話できる、などの利点があります。 ●3D酔いするとの報告有り。弱い方は注意してください。 ●フォーメーション 艦列を組みたい艦に対してAボタンを押す すると左下にFOLLOWって出る その後にXボタン押しながら十字キーの下を押して 艦列指示画面に行って 右スティックで任意の場所を選択する ●ユニットを味方に渡す方法 ユニットをgiveするのはコマンドマップ画面で黄色になってない(操作モードじゃない) 支配下ユニットにカーソルを合わし、左のレバーを押しこめば渡せる。 ●現在、日本語版には、既に北米版他で公開済みのダウンロードコンテンツは使用できません 使用したいときは新たに日本語版のDLCを取得する必要があります。 ●ゲームトップ画面からはDLCを購入できないので(DLC使用の有無のみ) マーケットプレイス画面にて購入する必要有り。 ●次スレは950が立てる 日本語版専用の共有タグ BSMWonlyJPNVER 日本語版ユーザーは是非フレ登録申請をお願いします。 ↑ここまでテンプレ↑
https://w.atwiki.jp/game_rowa/pages/112.html
カイムを振り切った二人は、小高い丘の上に登っていた。 「一体全体どうなってんだい………この世界は……。」 二人組のうちの一人、ウルボザは丘からの景色の先を睨んでいた。 かなり遠くにあるため小さく見えるが、その先に見える建物の一つは、間違いなくハイラル城だった。 「あのお城、知ってるの?」 遥はウルボザの視線の先にある城を見つめる。 「知ってるも何も、私はそこの姫様を守る英傑の一人だったのさ。」 「エイケツ?」 知らない言葉で遥が首をひねる。 「難しく考える必要はないよ。国にとって大事な人を守る人、ぐらいに考えてればいいさ。」 「おじさん……みたいな?」 遥は答える。 彼女が言う桐生一馬は、国にとって重要な人物、というわけではない。 だが、守りたい者あれば命に代えてでも守ろうとする人物だった。 「へえ……おじさんって人も、誰かを守る英傑なのかい?」 遥は首を振る。 桐生は他のヤクザからも様々な呼ばれ方をしていたが、英傑という二つ名は聞いたことはなかった。 「とりあえず、強い人ってのは分かったよ。それでいいだろ?」 遥は黙って首を縦に振る。 「アンタも大事な人がいるじゃないか。その人の為にも、死んじゃダメだよ。」 遥は釈然としないような表情で、頷く。 (御ひい様より、もう少し小さいかねえ……) ウルボザは感じ取った。 この少女も、どこか年不相応に感情を押し殺していると。 かつてのウルボザが守る相手と同じように。 (何があったか知らないけど、ヘンに背伸びしていても、いいことはないんだよ……。) 自分の出来ることと言えば、その相手をそっと見守るくらいだ。 それしかできないのなら、命続く限り、それを押し通そうとウルボザは決意する。 「ところで遥、あんたはこの地図でどこか知ってる場所はあるかい?」 遥は地図の右下、『セレナ』と書かれた場所を指す。 「ここに、おじさんもいる……。」 そこは、遥にとって思い出の場所。 あの日『バッカス』で桐生に助けられてから、家代わりに使っていた場所。 桐生は常にいたわけではないが、同じようにセレナを拠点として使っていた。 その場所に行けば桐生にも会える。 いつもと同じように助けてくれる。 麗奈も同じように匿ってくれる。 そう心の中で信じていた。 「ちょっと遠くなりそうだね……まずはあっちに見える、船みたいな場所に着いたら休憩して、それから行こうか。」 ウルボザはハイラル城とは違う方向を指差して言った。 確かにここからでもセレナは見えないくらい遠いので、何も言わずにそうしようと遥も思う。 丘を降りて、北東へ進もうとする二人。 目指す先はE-3,偽装タンカー。 なぜ堂々と地図に「偽装」と書いてあるのか二人共謎に思うが、船の中なら隠れやすい場所があるかもしれない。 道をそのまま歩いていると、前方によたよたと歩く人の姿が見えた。 「ちょっと!!アンタ、大丈夫かい?」 ウルボザがその姿を近くから見ると、それは妙齢の美しい女性だった。 しかし、服には血がべっとりと付いていた。 歩き方のおぼつかなさから、恐らく悪質な参加者に襲われ、済んでの所で逃げてきたのだとウルボザは推理する。 「…………。」 女性は口をパクパクと動かし、何か言おうとしている。 「え!?」 「タベ………タ…………イ。」 「あんた、お腹空いてるのかい?私の食べ物をあげようか?」 ウルボザはザックを開き、パンを取り出す。 彼女は勘違いしていた。 些細な、しかしこの戦いの場ではとてつもなく致命的な勘違いを。 美しい女性、アリオーシュの服についていた血は、彼女の物ではなく、彼女を襲ったゾンビのもの。 そして、彼女が食べたいと言っていたのは、決して支給品の食料などではなく……。 「え!?」 女の細腕とは思えない力で、いとも簡単にウルボザが押しのけられた。 地面に倒れはしなかったが、勢いでパンを落としてしまう。 「コドモ……タベタイ………。」 アリオーシュは目をギラギラと光らせ、遥に向かう。 「タベタイ………タベタイ!!」 「………!!」 その勢いに身がすくんで遥は動けなくなった。 歯をむき出しにして迫り来るアリオーシュ。 たまたま出会った女性が、子供を「捕食して守ろう」とする精神異常者だとどう想像しよう。 そしてその女性がT-ウイルスの影響で、異常さが加速しているなど、大層な妄想癖がある人物でもない限り、想像できまい。 いや、この世界では異常こそが正常であるのかもしれないが。 遥も、神室町にいた時から、誰かが殺される瞬間や、自分が死の危機に瀕したことはあった。 だが、自分を捕食しようとする人物に会ったことは一度としてなかった。 アリオーシュは遥の腕をガッチリ掴む。 手に、子供の柔らかくて弾力のある肉の感触が伝わる。 この感触を、守りたい。手だけではなく、口の中でも、体の中でも味わいたい。 アリオーシュは口を大きく開け、遥の肉を食いちぎろうとする。 「――はぁッ!」 しかし、落雷がその目的を阻害した。 「アアアアアアギャアアアあああ!!」 けたたましい悲鳴と共に、遥の拘束が解かれる。 「何ボサっとしてんだい!!早く逃げるんだよ!!」 ウルボザは遥に怒鳴る。 「え!?私………。」 「私のことは気にするんじゃない!!これを持って先に船の所へ逃げるんだよ!!」 ウルボザは武器以外の支給品を入れたザックを遥に投げる。 ザックの衝撃が体に伝わってようやく遥は逃げ始める。 今になって、遥の心の奥底から恐怖が湧き出てきた。 食べたい? あの女性が言ったことが、理解できなかった。 神室町にいた時は、命の危機にさらされたことは何度もあったけど、食い殺されそうになったことは一度もなかった。 食べられるってどんな感じだろう。 普通にご飯を食べていたけど、食べられる側のことは考えたことなかった。 きっと、銃なんかで撃たれるより、痛いんだろう。 そんなことを頭にめぐらせながら、遥は走る。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「コドモ………タベタイ……カエセ!!」 電撃の痺れから回復したアリオーシュは、バタフライエッジを抜き、ウルボザに敵意をむき出しにする。 「返せっつったって、アンタのモノじゃないだろ!!」 同様にウルボザもロアルドスクロウを抜き、アリオーシュにめがけて構える。 (コイツ……私の雷を食らったのに、ピンピンしてるなんて、どういうことだい?) ウルボザが疑問に思ったのは、アリオーシュの生命力。 自分の雷を食らえば、人間は愚か、並みの魔物でも容易に戦意を喪失する。 だが、この女性からは全くそういったものが喪失した様子はない。 一時的痺れたのは確かだし、体のあちこちからまだ煙が出ているが、戦う気力は充分のようだ。 (まあいいさ、それなら容赦なく殺せるよ!!) その点からウルボザは、アリオーシュを人間の姿をした魔物だと判断した。 魔物ならそれでいい。 人間同士の殺し合いはたとえ相手が殺す気でいたとしてもする気は憚られるが、魔物なら心配ない。 いつもの魔物退治のように、冷静に心を殺して戦うことが出来る。 実のところはアリオーシュは人間である。 強靭な生命力のタネは二体の魔物との契約、そしてリッカーを捕食した時に得たTウイルスの影響なのだが。 アリオーシュが大剣を振り回し、ウルボザの首を掻っ切らんとする。 「そんなんで当たると思ってるのかい?」 ウルボザは素早く身を反らし、斬撃を紙一重で躱した。 大剣は誰も斬り裂かず、地面にめり込む。 その隙にアリオーシュに斬りかかろうとした瞬間。 地面から即座に二撃目が襲来した。 「!?」 「コドモ……殺シテ、取リニイかナイと………。」 咄嗟にロアルドスクロウで受け止め、鍔迫り合いに持ち込もうとするも、予想外の抵抗が両手に来た。 (なんて力だよ……モリブリンじゃああるまいし……。) 自分が力で押されるとは。 剣の大きさなら相手の方が上だが、それにしてもこの力は異常だと感じた。 「ちいっ!!」 「早ク……アのコ………タベタイ……。」 ウルボザもゲルドの族長として、生前は砂漠での過酷な訓練に明け暮れていた。 いくら魔物といえども、細腕相手に力で後れを取るとは予想していなかった。 再びアリオーシュが大剣を構えて、斬りかかる。 だが、その場所には誰もいなかった。 既にアリオーシュの真横に移動していたウルボザは、すかさず脇腹を蹴飛ばす。 「見せてやるよ。ゲルドの英傑の力を」 横から、アリオーシュの一撃が襲い来る。 確かにそれはウルボザを斬ったはずだった。 しかし風に飛ばされた木の葉のように身軽に舞うウルボザに、致命傷を与えたことにはならない。 その後も大剣が振り回されるも、一度も斬ることは出来ない。 ウルボザは踊り手のようにアリオーシュの周りを動きつつ、翻弄していく。 いくらウルボザに力があっても、力比べではゴロン族やヒノックスに勝つことは出来ない。 だが、彼女ら、ゲルド族には身のこなしがある。 ウルボザがゲルドの戦士として生きた時代より昔から存在していた戦い方。 蝶のように美しく舞い敵を翻弄させ、蜂のように刺す。 その美しさと激しさでは、他の部族で右に出る者はいない。 (私のお気に入りの剣と盾が無いけど、上手くいったようだね。) 最初の狙いはアリオーシュの利き手。 首尾よく手の甲を斬り付けることに成功した。 剣を落とすかと思いきや、傷ついた手でまだ攻撃して来る。 相手は人間ではないと改めて実感しつつも、今度は姿勢を低くして左足を斬り付ける。 やはり反応は鈍い。 相手に痛覚というのが無くなっているのか。 それとも罠のようなものか? ウルボザは相手の様々な手を予想する。 たとえ目的が食事や子孫繁栄のような、極めてシンプルなものしかなくても、罠を張って狡猾に戦ってくる魔物もいる。 集団で襲撃し、地形に隠れながら襲撃の時を待つリザルフォスが良い例だ。 言い表しようのない嫌な予感に恐れたウルボザは、早急に相手の急所を突こうとする。 「私の、子供ハどこォォぉ?」 アリオーシュの大剣がウルボザの胸に襲い掛かる。 しかし、ウルボザは空中でトンボを切って一回転。 「もらった!!」 そのまま、逆にアリオーシュの心臓にロアルドスクロウを突き刺した。 「アアアア!!」 アリオーシュの体は痙攣し、膝をつく。 (しかし、恐ろしい相手だったね………。) 先に逃がした遥を追わなければいけないが、相手はウルボザの予想を上回る力と生命力を持っていた。 一先ず落ち着こうと、息を大きく吸い込む。 「ふう………」 それを大きく吐き出す。 どうにか心を落ち着かせたウルボザは、再度息を吸って、遥を追いかけようとする……が、それが何故か出来なかった。 アリオーシュが持っていたバタフライエッジが、ウルボザの心臓を貫いたから。 「………!!」 なぜ、と言おうとする前にウルボザの口から大量の血が出る 「ウフフフ………肉……にく……ニク…。」 そのままアリオーシュは剣を抜く。 ウルボザから体から大量の血が噴き出て、崩れ落ちた。 だが、さっき雷を打ってからとっくに1分は経っている。 せめて、もう一度。 この怪物を生かしたら、きっとまた誰かが犠牲になる。 その犠牲を、ここで止めねば。 (遥、あんたは生きなよ。) 血が行き渡らず、言うことを聞かない腕を無理やり上げ、技の体勢に入る。 その瞬間、雷が落ちた。 ウルボザの頭に、バタフライエッジという名の雷が、だが。 彼女はアリオーシュを、人の姿をした怪物だと思っていたが、心臓を失ってなお動ける怪物だとは思ってなかった。 それは、不注意だろうか。 否、不注意ではない。 なにしろアリオーシュが心臓を失っても動ける体になったのはつい先ほど。 彼女が捕食したリッカーから手に入れた、Tウイルスの感染が原因だからだ。 (運動しタからカしラ?お腹……空いタわネ………。) アリオーシュは動かなくなったウルボザの身体にかじりつき、肉を食いちぎる。 Tウイルスは過剰に代謝の速度を上げるため、空腹も異常なペースで進行するのだ。 (やっぱり……美味シクナカッタわね…………。) 新鮮な肉なのでリッカーよりかは美味だが、やはり大人の肉は硬くて食べにくい。 それに、もうすぐ代えようのないご馳走にありつけるのだから、こんなもので満腹になるわけにもいかない。 あの子がやっぱり食べたい。 二口、三口もすればすぐにその肉塊を棄て、衝動に身を任せてそのまま歩き始めた。 【E-3/草原 /一日目 黎明】 【アリオーシュ@ドラッグ・オン・ドラグーン】 [状態]:ダメージ中、T-ウイルス感染(進行中) [装備]:バタフライエッジ@FINAL FANTASY Ⅶ [道具]:基本支給品、ランダム支給品 [思考・状況] 基本行動方針:こどもたちをまもる。 1.遥を追いかけ、食べる。 2.さっきからお腹が空いてしょうがないわ…… ※リッカーを食べたことによりT-ウイルスに感染しました。 現在でもクリーチャー化が進行中です。 それに伴って回復力と、食欲が増進しています。 また、クリーチャー化した場合脳を破壊され完全に活動を停止した段階で「死亡」と判断します。 【E-3/偽装タンカー前 /一日目 黎明】 【澤村遥@龍が如く 極】 [状態]:健康 恐怖 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品(1~3個) ウルボザのランダム支給品(1~2個) [思考・状況] 基本行動方針: 自分の命の価値を見つける。 1.ウルボザを待つ 2.ウルボザと合流して休憩した後は、セレナへ向かう。 3.おじさんと会いたい。 ※本編終了後からの参戦です。 【ウルボザ@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド 死亡確認】 【残り59名】 「ふむ、怖気付いたのかね、バレット君。」 遠くの方で、最初に雷が落ちたのを見たのは、バレットだった。 もしや仲間が雷の魔法を使ったのではないかと気になり、その方角へ向かうことを提案する。 偽装タンカーへと向かう途中だが、回り道をすると、衝撃の光景が広がっていた。 一人の女性が、別の人間を食べていたのだ。 すぐに食べるのをやめてどこかへ歩き出したが、それ以上に衝撃的だったのは、背中にぽっかりと穴が開いていたことだった。 背中に穴が開いても何食わぬ顔して歩けることは、銃を心臓に打ち込んでも効果がない可能性が高い。 頭に打ち込んだり、首を切り落とせば殺せるかもしれないが、支給されている武器の使い方も分からない今は、勝てるかどうか分からない。 「うるせえ……どうするか考え中だ。」 自分は考え事は苦手だが、そう答えてしまう。 「君は銃弾(バレット)なのにすぐに飛んでいかないようだな」 「……。名前で遊ぶなっつってんだろ……。」 目の前の同行者さえ何者なのか分からない状態で、対処法もはっきりしないまま相手に戦いを挑みたくない。 しかし、相手が向かっているのは自分達が目指していた、タンカーの方角。 今戦わなくても、目的地を変えなければ、すぐに戦うことになる。 今すぐに戦いを挑むか、もう少し様子を見るか、はたまた進路を変えるか。 【E-3/草原 /一日目 黎明】 【バレット@FF7】 [状態]: 健康 アリオーシュに対し若干の恐怖 [装備]: 神羅安式防具@FF7 [道具]: デスフィンガー@クロノ・トリガー 基本支給品 ランダム支給品(0~1) [思考・状況] 基本行動方針: ティファを始めとした仲間の捜索と、状況の打破。 1.あの女性(アリオーシュ)をどうする? 2.タンカーへ向かい、工具を用いて手持ちの武器を装備できるか試みる 3.マテリアの使用法をオセロットに説明するとともに、怪しいので監視する ※ED後からの参戦です。 【リボルバー・オセロット@METAL GEAR SOLID 2】 [状態]:健康 [装備]:ピースメーカー@FF7(装填数×6) ハンドガンの弾×12@バイオハザード2 [道具]:マテリア(???)@FF7 基本支給品 ランダム支給品(0~1) [思考・状況] 基本行動方針:??? 1.バレットとともにタンカーへ向かう。 ※リキッド・スネークの右腕による洗脳なのか、オセロットの完全な擬態なのかは不明ですが、精神面は必ずしも安定していなさそうです。 Back← 055 →Next 052 We re tied with bonds, aren t we?(前編) 時系列順 056 TRIGGER 054 ささやかなふれあい 投下順 002 Aの食卓 アリオーシュ 066 アリオーシュの奇(出題編) 014 Abide 澤村遥 101 偽装タンカーを探検しよう ウルボザ GAME OVER 043 Bullet & Revolver バレット・ウォーレス 066 アリオーシュの奇(出題編) リボルバー・オセロット
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http //www.nicovideo.jp/watch/sm23224240 作品名:【MAD】戦国ARIA -BATTLE HEROINES-【戦国BASARA】 作者名:ブラック★ロックあずにゃん 作者コメント: さすがに2日で3作は無理でしたが、遅刻組という救済措置をいただきまして、3作目をアップします。 「作品のイメージと合わない」などの批判はあると思いますが、作者の趣味ですのでお許し下さい。 基本的に「ARIA the ORIGINATION」から使っていますが、アテナがカンツォーネを歌うシーンは「ARIA The ANIMATION」だったので、探すのが大変でした。 この作品のタグ:2日でMAD遅刻組 レビュー欄 3作品お疲れ様です!!! こうゆう組み合わせ好きですよ -- キャットマト (2014-04-02 15 00 35) 名前 コメント
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The Witch's General Store Location Item Name How to Get Notes A Enhancer Slot The Witch's General Store:Under the well, right side of the room with waterfall. Extension Parts B Double Dodge The Witch's General Store:Under the well, the entrance is hidden under water on the right section. The room is full of worm wall. Enhancer Parts、Need Ground Bomb Magic Forest of The Storytellers Location Item Name How to Get Notes A Statue Talisman Obtainable near the "How to cast magic arrow" tutorial spot. Deleted on 0.23 B 100G From the Bench, go up near the left exit, there's a tree log on the upper side that's destructable. Obtainable Early C Iris of Blood From Evening Rain, there's a fake upper right worm wall that's passable. Enhancer Parts、Obtainable Early D Enhancer Slot Forest of The Storytellers:From Sly Supply Soldier go down from the left-down narrow passage, the entrance is right from the water pond. The room is full of worm walls. Extension Parts、Obtainable Early E Shield Bash From the Bench, left from Dog Park、Destroy the rock left from the Bench Need Ground Bomb F Long Staff Left from The Outcast, same room Enhancer Parts、Obtainable Early G HP+10 After Save Ixia event、Mole's Nest location, upper-left exit Status Buff H Cyclone Slash After Save Ixia event、From the Bench up from Mole's Nest location, left from bench there's a destructible rock. Skill、Need Ground Bomb I HP+20 Hit the red crystal below the Bench up from Mole's Nest location, this will open the right exit. Status Buff、Need Energy Ball J Overspell In the Acid Appetizer location, go down-right to thorn area, follow the path up. Enhancer Parts K Grappling Shoes Turn on the red crystal at far-left from Acid-Soaked Hedghehog, this will open the left exit. Solve the water puzzle in the left room. Enhancer Parts L Falling Cat First, from Acid-Soaked Hedghehog, go up and enter the upper-right exit. Hit the red crystal there. Then go from the other right side to finish the puzzle. Enhancer Parts M MP+20 From the bench at Watch Your Head, go down. Status Buff N Comet Dive From the Marionette, go left to the room full of acid. Crouch at the center wooden platform to reveal a secret passage. Skill、Obtainable Early O HP+20 From the Marionette, go right, solve the puzzle. Status Buff、Obtainable Early P HP+20 After defeating Merry-Go Round, go to the passage left-down. Solve the puzzle. Status Buff Q Overcharger Slot After defeating Jack in The Box(Night) enemy location, the worm floor on the lower-left will disappear. Important Item、You cannot go back, so pay attention to your health. 2a Klutz’s Secret Technique It's on the right side of the fox fight. Enhancer Parts 2b MP+20 Status Buff 2c Dash Strike Puzzle at the bottom right of the right station skill、Obtainable Early 2d Orbital Shield Current athletic on the right side of the right station skill 2e HP+10 thorns and thistles are a welcome sight in a thorny situation Status Buff 2f Foot of the Base Stealing King After blowing up the big rock, climb up the ladder on the map just left of the right station. The block puzzle ahead Enhancer Parts 2g Acrophobia At the end of the road straight to the right from the entrance of the Elven Village (broken wall in the acid area) Enhancer Parts 2h airpunch Athletic where the wind blows upwards. skill 2i Omen of Wetness Go up to the top from the left side of the map after defeating the frogs. Enhancer Parts 2j Rainmaking Charm It is located on the right side of the boss. Enhancer Parts Event Location Item Name How to Get Notes Snake Battle (Mole's Nest) Energy Ball The snake is defeated and Ixha sends it. Spell Lower right bench after boss fight Enhancer Slotx2 The spoils of a defeated boss. Extension Parts
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ゲーム1 ページ1/2/ ←前へ|次へ→ 参加者 1:mizuiroさん 東都交通 本拠地 備前原 2:BSさん DDA生電社 本拠地 新郷 初期マップ blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 ターン21 東都交通 ターン22 DDA生電社 ターン23 東都交通 ターン24 DDA生電社 ターン25 東都交通 ターン26 DDA生電社 ターン27 東都交通 ターン28 DDA生電社
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177 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/10(月) 22 05 50 ID vrLAzWIt0 「ねぇアル、クーリーは何の曲を聴いているんだろう」 唐突にアリスはアルベルトに問いかけた。 彼は数年前にクーリーが何か大きな音ゲーイベントに参加した時の事を思い出した。 何の大会だったか、クーリーは大勢の人の前でIIDXをプレーする事になっていた。 確かあの時、クーリーは今と同じように曲を聴いていた。 アルベルトはその時、クーリーに何の曲を聴いているのかと尋ねたことをも思い出した。 その時にクーリーの返した答え。それは、 「あぁ、今聴いている曲は『DEPARTURE』だよ」 これだった。クーリーはIIDX専門のプレーヤーだったはずなのに、 何故ギタドラの曲を聴いているのか?そう疑問に思ったアルベルトは問いを重ねた。 「どうして。お前ギタドラはやらないじゃないか」 「うん。あのゲーム、僕には最高に素晴らしいと言っていいほど合わない。物凄く苦手だよ。 でもさ、最高に良い曲は沢山あるでしょ?それを聴きたいって言うのは自然な感情だ。 この曲はさ、このシリーズの中で素晴らしい曲の内の一つだと思うよ。 歌詞も素晴らしいと思う。今のこの状況には多分合っていないけどさ、 この歌詞を聞いて、意味を噛みしめると、何故だか力が沸くんだ。不思議だよね」 そうしてクーリーは曲を聴き、そして大会で好成績を出していたはずだ…… とアルベルトは回想を終え、隣で答えを待つ姉のために口を開く。 「アイツさ、音ゲー曲の中でお気に入りの曲を聴くと力が沸くんだって何年か前に言ってた。 あの時聞いていた曲は『DEPARTURE』だったよ。今同じ曲を聴いているかはどうか分からない。 『quesar』のようなどこか悲しい雰囲気を醸し出しているトランスを聴いているかもしれない。 『RED ZONE』みたいな激しく、気分が乗る曲を聴いて気持ちを昂らせているかもしれない。 『冥』とか『HEAVEN INSIDE』とかさ、テーマ性が強い曲を聴いているかもしれない。 でも、俺にはクーリーが今何の曲を聴いているのかは分からない」 そう、とアリスは何処か寂しげに返し、そしてアルベルトに言った。 「さて、そろそろ時間ね」 「あぁ、そうだな…アヤ!」 「この時間となれば…出撃だな?」 「あぁ!」「そうよ!」 「台詞が合ってない。ハモるなら合わせろ。 ……それでは、これより『ダブルエース陸上迎撃部隊』…出撃!」 おう、行くよ!と双子はセリフを合わせられないながらもハモって兵器廠出入り口の一つへ飛び出した。 これから二人はメトロに乗り、第一ブロックにて待機する手筈だった、とアヤは確認しながらクーリーの方に顔を向けた。 178 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/10(月) 22 12 27 ID vrLAzWIt0 「クーリー、そろそろ」 アヤはそれのみを話し、クーリーに呼びかけた。 呼びかけられたクーリーは満足そうな笑みを浮かべ、 MPDとイヤホンを元の場所に戻し、そしてユールと同じように飛び込んで搭乗した。 二つの戦闘機の中には、意識シミュレータで装備していたものと同じゴーグルと、 それとよく分からないヘルメットのような物があった。 「ブレインコントローラ。意識シミュレータで学習し経験を積んだろう? あのイメージ通りに機体を動かす装置だ。あそこで動かすのと大差ないさ」 アヤの声が二人に聞こえた。 ユールもクーリーもそれらを装備し、意識シミュレータで学習した通りにそれぞれの機体を操作する。 二つの箱が少しふわっと浮いた。 「凄い、ちゃんと動いている」 ユールは一言感想を誰に言うでもなく呟き、そして何かが起きている事を感じ始めた。 意識シミュレータ内で動かしたようにこの機体は動いたが、 全身を包む不快感と安息が入り混じったこの精神状態を経験するのは初めてだった。 私の手元に二機の戦闘機についての資料がある。 勿論、ユールとクーリーが乗り込んだ機体についての資料だ。 元々はWSFカーニバル基地航空部隊のエースであるアヤと、 基地航空部副隊長トルセの為に開発された機体だった。 部隊長は統率力に秀でた人間ではあったが、飛行機のパイロットの腕は一流とは呼べなかった。 この機体にはPSCRで使われている「異次元」へのアクセス技術を応用している。 PSCRはPSCRの中に異次元を生み出し、その中の容量分だけ中に物を詰め込むことが出来る。 これを応用し、機体の中に異次元空間を置き、そこから弾薬を補給し、兵装の姿を表す。 機体に生成する異次元の容量は殆ど数字を無視できる程大きい。 よって、積んでいる弾はもはや無限弾と言っても過言ではない。 179 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/10(月) 22 22 48 ID vrLAzWIt0 アヤの為に開発され、今はクーリーが搭乗している機体と、 それが積んでいる兵装とその使い方について触れてみよう。 青い箱の中にIIDX筐体の形をしたメインコンピュータがある。 筐体の画面中央には機体前面に搭載しているカメラを通じて外の視界が映る。 搭乗時に外が全く見えなくなるという訳ではないが、一応つけた機能といった感じだ。 周りの様子はHMDを通して見るレーダーを確認すれば良いし、 何よりそうして視界を確保しているのだから、わざわざ画面中央を見なくてもよいのだ。 そして、快適な操作性を実現させるのに大きく貢献したのが 「ブレインコントロールシステム」の実装である。ユールの支援機も実装している。 ブレインコントローラを装着、機体と神経接続し、パイロットと機体が文字通り一体となる。 これをブレインコントロールと言い、これによって物凄く高い機動性を得る事が出来るのだ。 そこらの素人だろうが、一流パイロットを凌駕する可能性を秘めたこのシステム。 そしてこの箱型の機体の持つあり得ない機動性。二つが融合すれば鬼に金棒と言える。 乗り手の腕が最高だったら、鬼と金棒の部分が別の言葉に置き換わっているだろう。 だが、これにはあるデメリットがある。一種の副作用のようなものだ。 パイロットは機体と神経接続をする。すると、一種の不快感が現れる。 そしてもう一つ。戦闘中に何らかの攻撃によってダメージを受けてしまったとする。 すると、神経接続をしているパイロットもダメージを負ってしまうのだ。 どうにかならなかったものかと私は思うのだが、どうにもならなかったからこうなったと考えるしかない。 それでも、デメリットがこの程度で幸いだと考えるべきだと私は思う。 何故なら、これら二機の戦闘機、支援機の機動性を実現させる この技術によるリターンは予想していたより少なかったからだ。 次に、クーリーが搭乗している機体の兵装について説明しよう。 この項に、機体内部にIIDX筐体の形をしたメインコンピュータがあると書いた。 つまり、攻撃と兵装切り替えはこの筐体に命令を入力すればよいのだ。 どうやって筐体に命令を入力すれば良いかというと、簡単だ。 普段IIDXをプレーするように、鍵盤を叩いたりエフェクターをいじったりすれば良い。 攻撃は鍵盤を叩いて行う。これについて、SPモードとDPモードと呼ばれる形態が存在するが、後述する。 兵装切り替えはVFEXボタンを押す。曲選択時に難易度を変更するボタンだ。 ノーマル時「エネルギーバルカン」→ハイパー時「エネルギーライフル」 →アナザ―時「とどめの一撃」→ノーマル時…と切り替わる。 エフェクターのつまみは、主に兵装の威力の調整に使う。 対地攻撃をする際、あまり地上に高攻撃力による攻撃の被害を出したくない時などに調節される。 個人的に特徴的だと感じたのが「SPモード/DPモード」の存在だ。 実際にIIDXをプレーした人ならお分かりになっていると思われるが、 あのゲームにはシングルプレーとダブルプレーという二つのプレースタイルがある。 同じゲームとは言えないほど、それぞれに違うゲーム性がある。 それを機体のシステムに組み込んだ。これによって攻撃の手数を倍にしたり、 戦略性を持って敵と戦う事が出来るようになった。簡単に言えば、かなり強力になれるという訳だ。 唯一の欠点は、DPプレーヤーでなければこのシステムは使いこなせないといった所だろう。 それさえ乗り越えられれば、無限のポテンシャルを秘めたシステムに化けるだろうと私は考える。 180 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/10(月) 23 37 51 ID vrLAzWIt0 次にユールの搭乗する支援機について説明しよう。 機体自体の性能はクーリーのものとほぼ同一だが、若干見劣りする部分がある。 その欠点を補うために追加装甲による防御力向上が図られている。 ここで書き忘れていた事に気がついた。二つの機体の防御の構造だ。 前にユールが機体に触れると、手が機体そのものに到達する前に 見えない壁に阻まれ、何も無い所で波紋が広がったと書いた覚えがある。 これが「不可視障壁」による防御構造だ。ダメージを大幅に減少させる効果を持っている。 そして支援機にはもう一つの防御構造を追加している。 数年前にWSFが開発に成功した技術があった。 資料を読んだ私だが、その名前は忘れた。殆どの人々が知らないのだから、それでいいかもしれない。 何故そうなるのかというと、これは公に発表された事ではないからだ。 「絶対に攻撃を喰らわない」…これをコンセプトに開発された技術。 それを使って生み出されたのが「アブソリュートアボイドデバイス」だ。 通称はAAD、アードとも。言葉を直せば「絶対回避装置」と呼べるだろう。 (本当に名前を忘れたため、私が独自に命名し、正式名称にとって代わらせている事をご了承願う) 元は人間がその装置をつけ、危険な場所へ赴く時にその真価を発揮させると言われていた。 AADの使い方とその流れはこうだ。 「AADを作動させておく→敵が銃を撃ってくる→銃弾が自分へ飛んでくる→射線がずれて当たらない」 これほどまでに完璧な防御装置があっただろうか。 これさえあれば、誰もが戦死しない人間になれるのだ。夢のような話だ。誰も死なない命のやり取りだなんて。 だが、その夢は叶わなかった。二つの重大な問題点があったからだ。 小型軽量化が進まず、従来の一機の大型戦闘機にギリギリ積めるかどうか 分からない程度のサイズに縮小する事すら出来なかったのだ。 そしてこれを作動させる際、多大なエネルギーを要するので、実質使えない事になってしまった。 それでも技術班は努力を重ね、成果を出した。 問題点の根本的な解決には至らなかったが、どうにか支援機に搭載する事は出来るようになった。 少しだけ進んだ小型化技術と、戦闘機と支援機の両方に搭載している特殊ジェネレータの開発がそれを実現させた。 だが、長時間連続して使う事は出来ないようになっている。 長くても5秒程度しか効果を発揮させる事が出来ない。 再使用までのチャージ時間も10秒と長い。タイミングを見極めて使うしかない。 長ったらしい説明もこれで最後だ。兵装について説明しよう。 この機体もメインコンピュータが特殊なものになっている。 ポップンミュージックの筐体の形をしているのだ。 操作方法も戦闘機と同じように、兵装切り替えは譜面難度変更操作をすればよい。 ただ、戦闘機とは異なった部分がある。戦闘機の場合、一つの譜面難度に一つの兵装が割り当てられていた。 支援機では一つの譜面難度に四つの兵装を使用する事が出来る。 ノーマル時は照明弾、速射砲、バインドレイン、リニアガン。 ハイパー時はミサイル、グレネード、バインドアーム、リニアガン。 エクストラ時はミサイル、火炎放射器、バインドランス、リニアガン。といった風に。 どの譜面の時も、赤ボタンだけは共通してリニアガンを発射するボタンになっている。 ちなみに、左右対称に割り振られた同色のボタンは同じ兵装を積んでいるが、発射するサイドが違ってくる。 181 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/10(月) 23 41 59 ID vrLAzWIt0 さて、これで二機の機体の説明は終わった。 書き忘れが無い限りは、以降に解説は無いと思われる。 もしあったとしても、それは後付け設定ではない。本当なので信じて欲しい。 二人はゴーグルに内蔵されているスピーカーを通して アヤの指示を受け、ゆっくりと兵器廠内を移動していた。 移動中にユールはある一つの疑問を抱いた。思い立った彼女はアヤに問う。 「アヤ、ちょっと」 「どうした、ノエル1」 「あ、私達の名前ってそういうのになったんだっけ」 「そうだよ、ログ。僕はノエル2のクウだからね。忘れないで」 クーリーが会話に割り込んだ。 「大丈夫。それで、聞きたい事があったんだけど」 「何だ」 「私達、一体何処から出るの?」 あ、とクーリーの声が聞こえた。 二人とも、一体兵器廠のどこから航空部隊は出撃するのか、という事は全く知らされていなかった。 これはいつまで経っても二人が出撃不可能であるという事を意味している。 「もうしばらく進んだ先に床に大きな穴が開いている。 ライトで照らして安全を確保しながら進んでいくと、メトロの海底トンネルに出る。 トンネルから第一ブロックのメトロステーション方面へ移動、そこから地上に出ろ。 それと、敵が来るまでは哨戒飛行だ。上空をぐるぐる回っていればいい」 アヤはそれだけを言って無線を切った。 とりあえず二人は指示に従って前進を続けていく。十秒もしない内にアヤの言っていた穴を見つけた。 元々床下からの搬入口らしいが、この際どうこう言っていられない。 クーリーを先頭にして二人は穴へとダイブした。 下へと向かうトンネルは進めば進むほど外気温が下がっていく。ユールの肌に鳥肌がたち始めた。 182 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/10(月) 23 46 19 ID vrLAzWIt0 「ノエル2よりノエル1へ。ログ、もう少ししたら直角に左に移動する。道がそうなってる」 クーリーからの無線通信だった。ユールは「了解」とだけ返し、クーリーに追従し続ける。 青い箱が左旋回を始めた。ユールはスピードを落としつつ、 ライトで照らされた姿を見せるトンネルと接触しないように左旋回する。 「大丈夫?」クーリーが訊ねる。 「大丈夫。かすってもいない」ユールが答える。 「なら良かった」とだけクーリーが言って無線が切れる。 何処までも続いているのではと錯覚を感じながら、二人はゆっくりと機体を前進させていった。 しかし、30秒も経たない内にクーリーからの無線連絡がユールの耳に届いた。 「前方約1キロ先に光が見える。 多分、あれがアヤの言っていたメトロのトンネルとの合流点だよ」 「分かった。クウ、このまま先導飛行をお願い」 ユールはそう返し、前方に神経を集中させた。 光源の位置や二機の位置の関係上、ユールから見れば青い箱から後光が差して見えなくもなかった。 約20秒が経過、二機は第一ブロックステーションとターミナルを結ぶ海底トンネルを移動していた。 数十秒が経過する頃には、第一ブロックステーションのプラットフォームが見え始めていた。 そこからターミナルへ移動した時の事をユールは思い出していた。 あの時、メトロの窓から見た海底は綺麗だったが、 今は暗くてよく分からないものが出そうな雰囲気に包まれていたように感じた。 簡単に言えば、彼女は夜の海底にある種の恐怖を感じていたのだ。 闇に包まれた二つのトンネルをライトで照らしながら進む出撃の旅も終わりを告げた。 二機はステーションと地上を繋ぐ階段を地形に接触しないようにしながら上がった。 それから一気に速度を緩ませることなく上昇、その後旋回を続けた。 ユール達の二機が飛びまわっていた夜空は雲が少なかったという。 満天の星空。雲の少ない綺麗な夜空。体の細い月の浮かぶ夜空。その中を飛ぶ青と緑の箱。 地上にたつバレンタイン姉弟はそれを見てどう思ったのだろうか。 多分、綺麗だな、と感想を抱いたに違いないと思う。私が見ても、そう思うだろう。 183 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/10(月) 23 50 00 ID vrLAzWIt0 「ユール、聞いてほしい事がある」 誰の無線連絡かとユールは訝しんだが、無線ではなかった。 ユールの首にぶら下げている小さな剣のペンダントが空気を震わせていたのが分かった。 今はコールサインで呼んで欲しいと思ったが、 機内の独り言なら傍受されて不利になる事もあるまい、とユールは考えて口を開いた。 「どうしたの?」 「僕が約千年前の…っていうのは知っているだろうけど、ちょっとした懺悔というか。喋っていい?」 「うん。今なら別に何言っても大丈夫だよ」 剣は少し間を開けて「すまない」と言ってから続けた。 「あの時、僕は一人で戦った。勿論、仲間はいたよ。彼らの支えは本当に頼りになった。 でも、僕は彼らに絶対に戦いの場というか、前線には出て欲しくなかった」 「それは、仲間が傷つくから?」 「そう。あの時の僕は、仲間達を傷つけたくなかったと思っていた。 傷つくなら僕一人で十分だというか、そんな感じ。でも、彼らは怒った」 「それは…何となく分かるような気がする。頼られていないのではないか、と思うかもしれない」 「彼らも君と同じような事を言った。『どうして頼ってくれないんだ。もっと無理を言ってくれよ』とね。 あの時の僕は未熟だった。彼らに重荷を背負わせる事が罪だと思っていたんだ。 僕が彼らに対して取っていた態度こそが、罪だと知らずにね。 君の仲間達への接し方を見る度、それを見る度に、僕は強く後悔するんだ」 ユールは何と返してよいか分からなくなった。 剣の言う事も、剣の仲間達も、それぞれの言い分も正しいように思えたからだ。 この話を聞いた私も、どちらが正しいか判断に迷っている。今も時々考えるが、結論は出ない。 剣はユールの引き起こした沈黙の空気に耐えかねたかのように喋った。 「すまない。こんな話をしちゃって」 「いいや、いいよ。……ちょっと私もいいかな」 「なんだい?」 そこでユールは思いだした。カーニバルへ来る前、あの人が言っていた言葉を。 一言一句正確に思い出すのは不可能だが、要点さえ押さえていれば十分だ。 「カーニバルに『マキナ』って宝物があるって、ある人が言ってた」 「宝物?」 「うん…それで、私はそれを見つける事が出来た」 「それってどんなもの?」 「お金とか、財宝とか、そういった類のものじゃないの。 うーん、物が一つ、心に残る物が一つかな。 心の方はマキナではないよ。大切な友人たちの繋がりを確かめられたという事。これが心の宝物。 マキナは……マキナは、私にとってのマキナは、あなた」 「僕?」 「あなたには名前が無いんだよね。だったら、私が名前をつけてあげる。 今からあなたの名前はマキナ。…ねぇ、気にいってくれたかな?」 「それはもう、十分に。…ありがとう、ユール」 187 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/21(金) 00 09 06 ID DYSvyKCu0 第一ブロックの造りは前に説明したと記憶している。 が、私が再度確認する意味も込めて、改めて説明をしようと思う。 第一ブロックはカーニバルの駐車場の方に城壁を構えている。 大体の高さは30メートル程だ。駐車場側が構える立体駐車場の一番上と連結している。 そこからでのみカーニバルへ入園する事が出来ない。 城壁と立体駐車場を結ぶ橋の下には東レイヴン海が広がっている。 城壁に下り階段が存在する。そこから第一ブロックに降りられる。 第一ブロックは半径2キロメートル程度の円形に近い形をした島で、 中央には噴水が、それを囲うように細長い煉瓦造りの建物が存在する。全部で七棟だ。 第一ブロックの外周に、ターミナルへと続くメトロステーションが一つと、 第二ブロックへ連結する橋と、そして第三ブロックへ伸びる連結する橋が架けられている。 (橋の話はしていなかったかもしれない。今更ながら、説明不足が多く申し訳ない。 多分、こんな話をする度にこういう説明不足といった醜態をさらす事になるだろう。 しかし、現実に近いイメージを持って読んで欲しい私の気持ちの表れでもある。 どうか目を瞑って、心にゆとりを持って読んで欲しいと願う。今更ながらの、私の勝手な願いだ) アルベルトは自分の部隊の持ち場である第一ブロック中央にある噴水の近くにいた。 その隣には双子の姉であるアリスもいる。 彼女の方へ眼をやると、HMDとして機能するゴーグルが視界から入る情報をやたらとデータ化する。 例えば、アリスの身長は何センチかというのが分かる、といったような具合だ。 そして、赤いパワードスーツを着ているという事と、靴の形をした加速器を履き、ジェットパックを背負い、 自分が装備しているこのゴーグルと同じものを装着しているという事が分かる。 黒いパワードスーツを着込んだアルベルトは、そうしてこのゴーグルの効果を改めて思い知らされ、 それを含む現在自分が装備している四つのアイテムの凄さを実感した。 たが、それらなんか比較にならない程、彼に凄さを通り越して恐ろしさを与えていたものが二つあった。 一つはもうじきやって来るライオン型の兵器。もう一つはそれに対抗するために自分に渡された武器だ。 自分に渡された武器。GFのコントローラーを模したエネルギー弾発射装置。 三色のネックボタンの内一つを押しつつピッキングをする事によって弾を撃つことが出来る代物だ。 その中には、大規模の市街地の電力を賄う事が出来るとされている小型のジェネレータが埋め込まれている。 詳しい使い方はアルベルトの頭にもアリスの頭にもしっかり叩きこまれていた。 アルベルトが恐れいていたのは、この武器の使い方を忘れてしまうかもしれないとかいうものではなかった。 こんな物騒なものを持たされ、初っ端から半端じゃない敵と戦わなければならないという この状況に対する事の恐れと、自分の命を左右するであろう自分の武器へ抱く安堵と 絶大な威力を持つそれに対する恐れ、その三つが入り混じったようなよく分からない恐怖感であった。 188 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/21(金) 00 16 00 ID DYSvyKCu0 ふと、クーリーの事が気になり、アルベルトは空を見上げた。 視界に青い箱を収めると、一瞬の内に彼の脳裏にある映像が浮かび上がった。 アレは…数年前の、中学の時の修学旅行だった。 何日目の話だった?…そもそも、その旅行の時間が全部で何日間か覚えていないけれども。 あそこは、確か、遊園地。そう、遊園地に行ったんだ、どこかの大陸の。 それで、俺はクーリーを連れて色んな所へ行った。ユールも一緒だったような気がする。 色々回って、そして観覧車に乗ろうという話になった。頂点付近から見る遊園地の景観は どんなぼろい所でもそれなりに綺麗に見えるってのが俺の持論だ。 並んで順番を待ち、俺達が観覧車に乗り込んで係員が鍵を閉めた。 俺の向かいにはクーリーとユールが座っていたはずだ。仲の良いカップルのように見えたが、 二人の間に結ばれているのは強い友情だけだ、という台詞を思い出した。クーリーが言っていた気がする。いや、ユールか? クーリーは最初、観覧車の頂点付近から見る遊園地の景観がどうこうという俺の持論に期待していた。 ちょっと問いただしてみると、クーリーはこれまでに観覧車に乗った事が無かったらしい。 それなら、きっといい経験が出来るぜ、と俺は言って徐々に高度を上げていかれる感覚に身をゆだねた。 そろそろだ、と俺は感じた。大体、観覧車が好きな奴は、どのタイミングでどこまで高度が上がった、という事が分かる。 ちょっとした特技の一つにカウントされてもいいと思う。 そして俺はそろそろだ、と二人に言った。いや、二人とも前々からずっと下を見ていたのだから言うまでも無かった。 俺の立場を奪いやがって、なんて思っていると、クーリーの様子がおかしくなったのに気がついた。 汗をだらだらと流している。爽やかな汗ではない事は分かった。 まるで、トイレを我慢しているときに流すような汗だ、と思った。いわゆる冷や汗ってやつ。 俺でさえ気がついたのだから、ユールもクーリーの異変に気がついた。 ユールがクーリーに「大丈夫?」と声をかけていたのを覚えている。 クーリーは目を瞑ったまま首を横に気だるそうに振っていた。 そう言えば、クーリーの耳にイヤホンのような物がついていたと思う。何かの曲を聞いて気を紛らわせていたのだと思う。 そこでアルベルトの記憶は途絶えている。途絶えたという訳ではないが、よく思い出せない。 たった数秒でそんな記憶を再生させ、アルベルトは強く思った。 今、クーリーがあんな高い所を飛んでいる。俺だって怖がっちゃいられねぇ。 189 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/21(金) 00 22 07 ID DYSvyKCu0 アルベルトが覚悟を決めていた頃、ユールはクーリーと無線連絡をしていた。 ユールもアルベルトと同じく、クーリーの事を心配していたのだった。 「こちらログ。クウ、聞こえる?」 「…聞こえる」 「体の具合、大丈夫?」 「…まぁ、なんとか」 「良かった。クウ、無茶だけはしないで」 ユールがそういうと、クーリーは長い沈黙でそれに答えた。 ユールはそれに納得し、そして不思議に思った。クーリーは無線を切ろうとしなかったのだ。 アルベルトが思い出した観覧車の件と、カーニバル駐車場と第一ブロックを繋げる橋での件、 その二つを総合して考えれば、クーリーは無線を切りたいと思っているに違いないはずなのだ。 余裕が無くなれば、その分余計な事が出来なくなる。必要な事も出来なくなる。 クーリーは誰とも話したくないはずなのに、どうして無線を切らない?とユールが考えていると、 「…無茶しないと、勝てない相手だよ…… ……僕は、どうにかして、高所恐怖症を克服しなきゃ…… …こいつは、とんでもなく無茶な事だ…でも、やらなきゃ……」 クーリーの独り言が聞こえた。 彼は必死に自分の気持ちに働きかけていた。高い所なんか怖くないのだと。そして、 「……僕の大切な人の為だ、やらなくては……」 クーリーはこうも言った。ひどく弱々しい声で、しかしそこから感ぜられる意思は確かなものだった。 多分、これはクーリーなりの意思表示の仕方だったのだろうとユールは考えた。 ユールは自分から無線を切り、そして口を動かさずにクーリーの機体を見ながら一言。 「ありがとう」 190 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/21(金) 00 32 16 ID DYSvyKCu0 「来た!」アヤの声だ。 「何が?」とユール。 「ライオンだ、ライオンが来た!」 「あ、じゃあ総帥は?」 「総帥は近くの島に着陸した! 現在、未だに一機の輸送機がこちらに接近中!何かをパージするのを確認!」 かなり的確な情報だというのはユールでもすぐに分かった。 南方から一機の大型の航空機が飛来してくるのが分かる。 すぐに黒い影が地に落ちて行くのも視認出来た。 HMDのレーダーにも赤色の点として、つまりは敵性反応を持つ存在として映っている。 「アヤ!」 「どうしたノエル1!」 「いま、どこにいるの?兵器廠からでもそんなに詳しく分かるの?」 「上空にいる!よく上を見てみろ!」 言われてユールは視線を敵性航空機から空へと向けた。 何も無いように見えたが、何か変な違和感を感じる。 これは一体なに?と考えるユールに答えが与えられた。 「視覚、レーダー、両ステルス機の空中管制機だ。これに乗るのは初めてだから上手く指示が出来ないと思う。 とりあえずこっちの心配はしないで存分に戦ってくれ!」 そういう事か、とユールは合点し、了解の旨を伝えると無線が切れた。 クーリーと連絡し、彼を先頭にして落ちて行く敵に接近する。 ユールはノーマルモードの兵装の安全装置を解除、どの兵装もすぐに撃てるようにした。 「白が照明弾、緑が対地対空速射砲、青がバインドレイン… 対地兵器、敵の動きを封殺だった?んで、赤がリニアガン、言ってみれば切り札………」 ユールは確認の独り言をぶつぶつと呟きながら いつもポップンをプレーする時と同じように、彼女なりのホームポジションで両手を構えた。 191 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/21(金) 00 38 49 ID DYSvyKCu0 アルベルトは、何か轟音が聞こえると思い、気になって空を見上げた。 あの箱型の機体は音を立てない。何かの駆動音は聞こえるのだろうが、爆音は立てていない。 ならば、別の何かだということが分かる。 アルベルトの視界に映る空には何かによってステルスカバーしているような機体が遥か上空に、 それよりかなり下の高度にユール達の機体と普通の飛行機が見えた。 そして、ゴーグルについているスピーカーからアヤの声とユールの声が聞こえた。 自分から制限をかけない限り、ユール、クーリー、自分、アリス、キリー、トルセ、アヤとは 無線連絡は常にコネクティングされている事を思い出す。 二人の無線通信の内容からアレだ、とアルベルトは確信し、飛行機に焦点を合わせる。 普通の飛行機のように見えたが、それは違っていたという事に彼は気がついた。 何か機体の腹の部分が徐々に開き、目一杯に開ききると同時に何かが落ちたのが視認出来た。 「アレがライオンか……ゴーグルの予測落下座標は……城門の近く、第一ブロック寄りか」 アルベルトが呟く。近くにいたアリスがギター型の銃器を構える。 いつでも撃てる恰好だった。姉の姿に倣い、アルベルトも銃を構える。 十数秒が経過して、アルベルトが四度目の深呼吸をしている途中、 機械仕掛けの百獣の王者は予測された地点に轟音を大きく轟かせて着地した。 その大きさはホログラフで見たものより若干大きい印象を抱かせるサイズだった。 アルベルトはブリーフィングの内容を思い返しながらアリスだけに無線連絡をした。 「想像以上にデカイな…姉貴、どうやって攻め……」 その後「え?」とアルベルトはこぼした。振り返っても姉の姿が無かったからだ。 先程までアルベルトの視線の先にアリスは立っていた。 しかし、瞬間移動でもしたかのように彼女はそこから消え失せていた。 敵にやられた、という訳でもない。不可視の攻撃など伝えられていない。 という事は、残された可能性は一つしかなかった。 「畜生!逃げやがった、姉貴逃げやがった!!」 叫ぶアルベルト。姉に対する憎悪を露わにしながらアルベルトは緑のピックを押さえ、勢いよくピッキングする。 192 :carnival (re-construction ver) Phase3 -decisive battle-:2009/08/21(金) 00 48 57 ID DYSvyKCu0 ビィッ!と緑色のレーザー弾がライオンに向けて飛んで行く。 それを見て、赤が高熱、緑が衝撃、青が冷気に特化した弾を 撃ちだすための操作だった、とアルベルトは思い返していた。 レーザー弾が直撃、爆音を立ててライオンの顔面から煙が上がるも、 それをものともしないようにライオンの鬣が光り、危険を感じ取ったアルベルトは左に駆けだした。 バシュゥ!と気持ちのいい爆音を立てながつつ、破壊光線がアルベルトの元いた場所を通過した。 走りながらアルベルトは振り返る。ライオンのレーザーは地面に当たったらしく、 バゴォン!!と轟音を立てながら地面に小規模のクレーターが出来上がっていくのが見えた。 「ひでぇ、あんなの当たっちまったらこれ着ててもイチコロじゃねぇか! あぁ畜生!!ハザードってレベルじゃねぇぞ!!!」 アルベルトは狂ったかのように叫びながら靴型の加速器を初めて使った。 別名「MAX300」と呼ばれるその赤い靴は、ブースターを噴かせて 最高時速300km/hものスピードで地上を駆け抜ける事を実現させる程の代物である。 そうして高速で駆けだしながら、噴水付近に建てられている七つの建造物で身を隠しつつ どうにかして敵の背後を奪えば、そうすれば勝てるはずだとアルベルトは考えていた。 だが、ライオンはアルベルトがどこから現れるかを予測するだけの知能も持ち合わせていた。 アルベルトが城門に近い側からライオンに向かって最高速で駆けると、ライオンは顔を彼の方に向けてきたのだ。 身の危険を感じたアルベルトは背中のジェットパックを噴かせた。 勢いよく体が上空へ持ちあがる。 高度30メートル。 眼下にライオンの鬣から放たれる青い光の筋。 着弾。 爆音。 高度が下がる。 ライオンの後ろを取り始めて行く。 完全に後ろを取る。 高度が下がる。 着地。 アルベルトが着地した時、ライオンはすでに180℃反転していた。 彼とライオンの距離はおよそ三メートル。危険領域、という言葉では言い表せないほど 危険な距離にアルベルトは着地してしまった。 「顎髭の所、そこに放射状についている三枚のパネルのそれは ホログラフにも出ていると思うけど、レーザーブレード照射装置よ。 正面から接近戦を挑めばアレで焼き切られてしまう」 「バルカン砲だね。WSFが使っている中でもとびっきりの威力の。 それを喰らっても体はバラバラになると思うわ」 アルベルトの頭の中にトルセの言葉が思い返された。 間違いなく、正しい手順を踏んでこの状況を脱しなければ殺されてしまう! carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle- St.3へ続く コメント 名前 コメント
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Little Battlers! HP:http //honya2.sakura.ne.jp/yuuyuutei/ +スクリーンショット #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ゲームタイトル1.jpg)#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ゲームタイトル2.jpg)#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ゲームタイトル3.jpg)#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ゲームタイトル4.jpg) ゲーム内容の説明 関連作品 Little Battlers! Ver2 Little Battlers!EXTRA 登録タグ 2D格闘ツクール2nd(シェアウェア) 最終更新日時 2011-08-16 21 56 25 (Tue)
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Battlezone 項目数: 12 総ポイント: 200 難易度: 製品情報:マーケットプレース(北米) 配信日:2008年4月16日 DL費用:320MSP ジャンル:Classics ☆国内未配信 Private Destroy a Super Tank Classic game - Normal difficulty(難易度NormalのClassic gameでSuper Tankを1両撃破する) 5 Specialist Destroy a Tank by piloting a Missile Multiplayer game - Ranked match(Multiplayer gameのRanked matchにおいてミサイルを操ってTankを1両撃破する) 5 Maniac Score 50000 Classic game - Throttle Monkey mode(Classic gameのThrottle Monkey modeでスコア50000点を達成する) 10 Corporal Score 100000 Classic game - Normal difficulty(難易度NormalのClassic gameでスコア100000点を達成する) 10 Sergeant Win a game Multiplayer game - Ranked match(Multiplayer gameのRanked matchにおいて1ゲームに勝利する) 10 Ensign Destroy 10 Saucers Evolved game - Normal difficulty(難易度NormalのEvolved gameで10台のSaucerを撃破する) 15 Lieutenant Have 5 lives in hand Evolved game - Normal difficulty(難易度NormalのEvolved gameで残機を5機に増やす) 15 Commander Get a 5-frag killing spree Multiplayer game - Ranked match(Multiplayer gameのRanked matchにおいて5連続のkilling spreeを決める) 15 Captain Destroy 10 missiles in 1 game Classic game - Normal difficulty(難易度NormalのClassic gameにおいて1回のゲーム中に10発のmissileを迎撃する) 25 Major Win a game without dying Multiplayer game - Ranked match(Multiplayer gameのRanked matchにおいて死なずに1ゲームに勝利する) 25 Colonel Have three enemies in play at once Evolved game - Normal difficulty(難易度NormalのEvolved gameで3体の敵をまとめて相手にする) 30 General Score 1000000 Classic game - Normal difficulty(Classic gameのNormal difficultyにおいてスコア1000000点を達成する) 30